ダブルバトル、トリプルバトルで使われる全体技についての解説です。

1.全体技の種類
2.全体技の命中
3.全体技の威力補正
4.全体技の具体的な使い方
5.トリプルバトルの場合の全体技

◆全体技の種類

複数の相手を同時に攻撃できる技を全体技と呼んでいます。全体技には味方をまきこむ攻撃まきこまない攻撃の2種類があります。基本的に味方を巻き込まない攻撃の方が優秀です。

相手2体を攻撃 :ハイパーボイス、噴火、潮吹き、熱風、濁流など
相手2体と隣の味方を攻撃 :地震、波乗り、放電など


◆全体技の命中

命中が低い全体技を扱う場合は特に単体技の場合とは違った確率の意識が必要です。

例えばダブルバトルでよく使われる岩雪崩は威力75/命中90/追加効果は3割怯みの相手だけを攻撃する全体技です。

岩雪崩の命中は90ですが、相手2体両方に当たる確率は81%になります。どちらか片方にあて片方に外す確率は18%になります。両方に外す確率は1%になります。命中90で2回攻撃するのと同じですね。

相手どちらかを削る、相手どちらかを怯ませるといった目的で使うならばどちらかには99%命中するので雑に使ってもいいかもしれませんが、相手両方にあてて削ることを目的として使う場面では命中81の技になってしまいます。

命中が100でない全体技を使う場合はこの意味の違い、確率の違いを考えてみてください。


◆全体技の威力補正

全体技には3/4倍の威力補正がつきます。例えば地震は威力100の技ですが、ダブルバトルではその3/4倍の威力75の技になります。しかし、それでも十分に強いんです。威力75の技が2体にあたれば、あわせて威力150分のダメージを相手に与えられます。3/4倍の全体技補正をつけても合計してみればシングルの1.5倍強い技になっているわけです。ちなみにトリプルで3体に攻撃する場合は75*3の合計威力225になり、ダブルの1.5倍、シングルの2.25倍も強い技になってしまいます。

全体技補正で3/4倍の威力になること、その補正込みでも全体技がとてもダメージ効率がいいことがわかったでしょうか。


一応、対戦中にシングルバトルと同じ状況を発生させて単体技として使うことができれば例外的に全体技を全体技補正をつけずに使うこともできます。この例外的に単体技扱いになる場面について混乱する人がよくいるので、例をあげて説明します。

・例1:相手が2体
 相手バンギラスドリュウズvs自分メガガルーラニンフィア
ニンフィアのハイパーボイスを使えば相手のバンギラスとドリュウズの2体を威力90*スキン1.3倍*全体補正0.75倍の威力で攻撃できます。

・例2:相手が1体
相手バンギラスvs自分メガガルーラニンフィア
ハイパーボイスは一体にあたるのでダブルバトルであっても全体技補正はつきません。威力90*スキン1.3倍の威力で攻撃できます。

・例3:相手片方が守る
相手バンギラスドリュウズvs自分メガガルーラニンフィア
例1と並びは同じですが、今度は相手のバンギラスが守るを使っている場合。この場合、相手は2体ですが1体にしかハイパーボイスを命中させることはできません。この場合も威力0.75倍の全体技補正がついた攻撃になります。つまり、相手の片方が守るを使うことが読める場合は単体技を使ったほうが威力が高い可能性があるということです。ただし、単体技は守るする側を読み外せば無効化されてしまうのに対して、全体技なら片方守るに対して守っていない方に確実に攻撃することができます。

・例4:攻撃前に相手片方が倒れている
相手バンギラスドリュウズvs自分メガガルーラニンフィア
ニンフィアより速いガルーラがけたぐりでドリュウズを倒し、ニンフィアのハイパーボイスがバンギラスに命中する場合。この場合は例2と同じ、相手が1体の場合なので単体技威力のハイパーボイスが通ります。

・例5:相手片方に無効
相手モロバレルヒードラン vs自分メガガルーラヒードラン
ヒードランの熱風が相手のモロバレルとヒードランに命中するがヒードランには無効化されてしまう。この場合でも0.75倍の全体技補正がつきます。

・例6:相手片方に外れる
相手メガガルーラニンフィアvs自分バンギラスドリュウズ
ドリュウズの岩雪崩が相手ニンフィアに外れたけどガルーラにだけ命中した場合。この場合も2体に攻撃した結果なので0.75倍の全体技補正がつきます。

例7:味方を巻き込む
相手モロバレルヒードラン vs自分バンギラスドリュウズ
ドリュウズが地震をする場合。これは範囲が増えるだけで例1と同じで0.75倍の範囲技補正がつきます。味方に対しても相手と同じ威力で攻撃します。
味方を巻き込む技の場合も例1~6と同じことがあてはまるのは分かりますよね?

・例8:相手が1体+味方を巻き込む
相手ギルガルドvs自分メガガルーラドリュウズ
この場面でドリュウズが地震を使った場合、威力はどうなるでしょうか。相手が1体でも味方もいるので複数に攻撃していることになり、0.75倍の全体技補正がついてしまいます。

ラス1の相手を地震で倒したいとき、相手がギルガルドで隣のポケモンはギルガルドに有効な技を選択できない、全体技補正がつくとぎりぎり威力がたりなくて倒せない、一発で倒さないとドリュウズが珠ダメで倒れてしまう、なんてことが重なることが稀にあります。そんなとき、反動ダメや砂ダメでうまく味方を殺して1体1の状況を作って単体ダメ地震で倒す動きが正解択になったりします。

例8:相手が1体+味方が無効
相手ギルガルドvs自分ファイアローガブリアス
この場面で地震を使う場合はどうでしょうか。この場合も味方も攻撃対象になるので0.75倍の全体技補正がつきます。「相手の数」ではなく「攻撃対象の数」が複数ならば全体技補正がつきます。守るや外しや無効は関係ありません。


◆全体技の具体的な使い方
全体技はとにかくダメージ効率がいいです。強力な全体技持ちを軸にして周りでどうサポートするか考えるところから構築を組むのはダブル、トリプルの構築を組む際の基本になります。そのサポートの方法の具体例を紹介します。

全体技+猫騙し
メガリザードンY+コジョンドメガガルーラ+ニンフィア
猫騙し役を添えてサポートする使い方です。これが一番基本的ですね。全体技役の苦手なポケモンを止めて守りながら猫騙しと全体技で相手を攻撃できます。

全体技+怒りの粉、この指とまれ
ヒードラン+モロバレルメガカメックス+パチリス
怒りの粉やこの指とまれでサポートするのも猫騙しと同じく非常に使いやすいです。ふいうちを無効化できる点などが優秀。

全体技+S操作
クレセリア+ヒードランメガカメックス+クロバット 
初手にアタッカー役が守るを選択し、サポート役が追い風やトリックルームなどのS操作技を使って展開する。または展開した後にアタッカー役を繰り出す。アタッカー役を相手より早く安全に動かすことができるようになり、サポート役も動かしやすくなるので手助け、日本晴れ、雨乞いなどでの威力あげサポートもしやすい。

天候
バンギラス+ドリュウズニョロトノ+ルンパッパ
天候特性+天候でSがあがるポケモンの2体で殴る使い方。スカーフ持ち+天候特性の速い2体で殴ったり、天候エースに手助けでサポートしながら殴ったり、逆にルンパッパ側が猫騙しでサポートしてニョロトノを動かしたり。天候は数値があがるので強いです。

味方にあたる全体技+無効耐性
ドリュウズ+メガボーマンダニョロトノ+ドクロッグ
味方に攻撃してしまう地震も飛行タイプや浮遊のポケモンと並べて使えば高威力全体技として問題なく使えます。味方に攻撃してしまう波乗りも乾燥肌、貯水、呼び水などと合わせればむしろ味方のパワーアップにつなげることができます。

全体技+フェイント、横取り
メガサーナイト+コジョンドメガバクーダファイアロー
全体技はワイドガードで防ぐことができます。しかもワイドガードは守ると違って連続で使用できます。それに対して攻撃側は全体技と単体技を使い分けることですり抜けたり、フェイントや横取りを使うことででワイドガードを崩して全体技を通したりすることができます。ワイドガード、フェイント、横取りはどれも特にトリプルバトルで使われる技です。

全体技+専用サポート技
テラキオン+エルフーンワルビアル+ケンホロウ 
正義の心には袋叩きの連続攻撃、怒りのツボには強運ピントレンズ辻斬りなどの急所技。これも特にトリプルバトルでよくみられるコンボです。


◆トリプルの場合の全体技
ダブルバトルのときと同じく範囲技補正は3/4倍で一定ですが、トリプルバトルの場合は配置によって範囲技の攻撃範囲が変わってきます。

端に配置したポケモンは正面、相手中央、味方中央の3体にしか攻撃できないのと同じように、端の配置したポケモンが全体技を使っても正面+相手中央(+味方中央)の範囲にしか攻撃できません。

中央に配置したポケモンは正面、相手両端、味方両端の5体に攻撃できるのと同じように、中央に配置したポケモンが全体技を使うと相手3体(+味方2体)の範囲に纏めて攻撃できます。

エースアタッカーとして使うなら全体技持ちは中央に置いた方が端に置いた場合より攻撃範囲が広くダメージ効率が1.5倍になります。そのため潮吹きメガカメックス、噴火メガバクーダ、ハイパーボイスニンフィア等は中央に配置されることが非常に多いです。



全体技の威力が単体扱いになるかどうかの例について続き
例9:攻撃が届かない位置に相手ポケモンがいる
相手ギルガルド×モロバレルvs自分ガブリアスファイアローバンギラス
相手は残り2体で中央が空いている状況。この状況で相手モロバレルの正面のバンギラスが岩雪崩を使うとどうなるかというと、相手は複数いますがモロバレル1体への攻撃になるため単体技威力で攻撃できます。「相手の数」ではなく「攻撃対象の数」が複数がどうかが全体技補正がつくかどうか考える場合のポイントです。


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